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■2002/01/31 (木) 語らせてくれますか? -ゴジラ-

ぱんだひゃん@掲示板(No1903.)へのレス、

  > 今回のゴジラを永六輔が絶賛していました。彼はこれを観て涙したとか。

正しいよ! >永六輔

私も感動しました。 多分、物凄ッく外したところで…。
(バラゴンが、「もう、やめてーッ!」
 て、叫びたくなるくらい、何度も何度も放射能を浴びるとことか、
 モスラがギドラを庇ってやられちゃうとこなんかはともかく、
 チーマーのみたいな馬鹿者どもに柴犬が殺されそうになるとき、一番泣いたっていうのは…
 馬鹿? >私)

 ===

さて、今回のゴジラ:『ゴジラ モスラ キングギドラ 大怪獣総攻撃』
(バラゴンは無視!?)の悲劇は、
ひとえにアノ『ハム太郎』と併映だったということですね。
後、フジテレビのバックアップが殆どなかったというところです。

徳間書店&日テレが全面応援をした平成ガメラシリーズと違って、
メディアが全く取り上げてくれなかった。
これは本当に、世の特撮ファン(主に私)を泣かせてくれました。

お子様向けだと誤解し、最初は見に行く気がしなかったくらい。
ナンビョーさん家のBBSで、この映画の話題が出ていなかったら、
本当に惜しいモノを見逃すところだったのです。

 

監督は、平成ガメラ(レギオンは最高!)の金子修介氏。
尤も特技監督は、樋口の真嗣っちゃんではありませんでした。
(彼は今回、何故か『ハム太郎』の方に噛んでいたようです。
 元々『エヴァ』関連のアニメ畑のヒトだしね。)
 

 

そんな能書きはともかくとして、今回の『ゴジラ(後略)』、平成ゴジラシリーズの中でも出色の出来ですよ♪
(あ、一応、平成ゴジラと今回の作品とは繋がっていません。念のため!
 それどころか、最初の『ゴジラ』以外の話は全てなかったということに!
 US-Godzillaについても、ちょっと触れていて、
 『日本政府としては、あれをゴジラとは認めていないようですが…。』
 という台詞があったのには爆笑!)

先ず、何が凄いって、とにかく”怪獣が大きい”んです。
最初の『ゴジラ』で円谷英二が魅せてくれた、あの俯瞰の構図へのオマージュ。
なんだか正体不明の大きな”モノ”に、ただただ押しつぶされていく人々。
そして、逃げる人間、なす術もなく雑魚キャラとして死んで行く人間。
無茶苦茶、沢山の人が死にます。 死にます。

  ”死・に・ま・す!”

もうしつこいくらいに、簡単に、”死”のシーンが挿入されるのです。

ゴジラがすぐ側を通り過ぎるのを、息を詰めて見守った後、

 「あー、よかった…。」

と、胸を撫で下ろしたシノラーのいる病院を、
通り過ぎた拍子に揺れたゴジラの尻尾が粉々に打ち砕いたときは、
思わず声を上げてしまいました。
折角、助かったと思っていたのに!

そう。 怪獣にはヒトの思惑なんて、全く通用しないのです。

 ”怪獣が暴れたら、明日のデートの約束も、将来の夢も、
 皆、紙屑のように踏みにじられてしまうんだよ”

という、製作者からのメッセージが、画面からビンビンと伝わってきて、
観ているコチラの気分が悪くなりました。
(ここらへんは、『ガメラ3』の居心地悪さと通じるところがありますね)

”怪獣”という言葉を、”天災”、”戦争”に置き換えれば、
その悲惨さが容易に想像できると思います。

 

映画館の入り口には、
「お子様の鑑賞には御注意下さい」
という貼り紙がしてありましたが、まさに ”そうそう!”って感じ。
内容は、フジサンケイグループらしく、右傾だし
(”ヤマトの護国神獣:婆羅護吽、最珠羅、魏怒羅”って設定。 …ありゃ何ですか?)、
下手すりゃ R指定の残酷物語ですよ。

  

だからかどうかは知りませんが、『ゴジラ』上映中、
館内には我々夫婦を含めて 4人しか客がいませんでした。
ある意味、この状態のほうが悲惨”かもしれません。 >製作者
(『ハム太郎』が始まるときには、席が半分くらい埋りましたぜ♪)

 
   …

でも、とにかく”大人の”特撮ファンには、是非、見てもらいたい映画でした。
売店で ”歴代ゴジラ・名シーン・シール”を売っていたということも併せて、一押し!

ではでは、   まりぃ。@実は特撮ヲタ

 

■2002/01/31 (木) 不遜な話をしようじゃないか

皇太子妃殿下と、秋篠宮妃殿下の元の名前を比べてみよう。

 お わ だ ま さ こ
 か わ し ま き こ

2人の名前をジグザグに読んでみても、

「おわだまさこ」
「かわしまきこ」

 …

ほら、全然、変わらない。

両妃殿下の家系などを比較してみても、このような”鏡の裏表的関係”が見られるそうだ。
で、こういう組み合わせは、お互いがお互いのエネルギーを吸収しあうので、大変なのだという。

 「それで、紀子様が立て続けに御子を授かった時に、雅子様の御懐妊がみられなかったんだね」

以上が、陰陽道に詳しい人の結論だ。

 …うーん、何か本当っぽくて嫌だなぁ。
お2人には、こういう運命に逆らって、末永く健やかに暮らして頂きたいものである。

 ===

ところで、渦中の3人組:

 た な か ま き こ
 す ず き む ね お
 の が み よ し じ

 …

彼らの仲の悪さには、陰陽も何も関わってはいないようだ。

良かった、良かった♪ (良かったのか!?)

ではでは、          まりぃ。

■2002/01/30 (水) 今年の私、ツイてますよ!

新年あけまして2日に行った、混雑しまくりレストラン。
待ち確認のウェイトレスに指を2本立てながら、”2名”と言う私。

 「はい、”3名様”でございますね♪」

にこやかに返すウェイトレス。

 私: 「違います、”2人”です。」

 ウェ:「はい、M様、”3名”♪」

 

   …。

 

  霊感体質なのか? >ウェイトレス

 

というわけで、私、”憑いて”ます♪  まりぃ。

 

 ===

火星の医学BBSだの部長

 4.「そちらの女性(男性)肩に何か乗ってますね」

という書き込みを見て思い出したネタ

■2002/01/29 (火) サロンパスの新たな効用?

どーでもいいことだが、私は毛深い方だ。

髪の毛が多くて美容師泣かせなのだが、睫毛も歯ブラシみたいに幾重にも重なって生えている。
眉間が毛だらけで、ほっとくと、すぐカモメまゆ毛になる。
まぶたも毛だらけで、ほっとくと、睫毛と眉毛の境界が曖昧になる。
オデコはただでさえ狭いのだが、ほっとくと、眉毛と髪の毛の境目がわからなくなる。
 
 (サル女か? >私)
 
  …。

というわけで毛深すぎる私であるから、当然、背中にも坂本竜馬ばりのタテガミがある。
”白いうなじ”? 何それ?  …肩もよく見ると毛だらけだ。
コレで防寒には役立たないんだから、何のために生えているんだろうな。 >体毛!
(でも触ると、ふわふわしていて気持ちいいかも♪)

 ===

さて、昨日は久しぶりに酷い肩こりになったので、サロンパスを貼って寝た。
で、今朝、それを剥がそうとしてみたらば、痛い、痛い!
皮膚が千切れそうな感じ。
この位なら肩こりの方が未だマシだ!
とにかく力技で引っぺがし、涙目で見ると、何か茶色く変色してる?
目を凝らしてよくよく見てみれば、何と、長さ2センチ以上の産毛が一面にくっついていた。

 

 ”何だよ? サロンパスってば、いつから脱毛シートに変わったんだよ!?”

 

新鮮な驚き。

それにしても汚い…。



というわけで、今年の夏は”サロンパス脱毛”を推奨しようと思う私。
腱鞘炎の治療をしながら、腕の無駄毛を退治する。
TBCも真っ青の、一石二鳥商品だ。
メントールの匂いが苦手な配偶者や、猫を飼っていらっしゃらない方は、是非お試しアレ。
ではでは、

 

 まりぃ。@サルの惑星

■2002/01/29 (火) 日曜日には、主婦を休もう♪

実家に帰る前、私が、
 ”週末は家事を一切しません!” 
宣言をし、それが採択された横浜M家。

先週は実家にいた為、何もしていない。
今日は一週間ぶりに料理の腕がふるえる予定であった。
中華メニューで、シュウマイと、茶碗蒸しと、クコの実のスープあたりを作ろうと思っていた。
 
 …

毎日のルーティンワークとしては疎ましかった炊事も、一定期間休むと、再び輝く魅力を持って現れる。
日中、私は、久しく開くことのなかった料理本の類をせっせと読んでいた。
 ”あれも作りたい。 これも作りたい。”
不思議と、おままごとの愉しさが蘇って来る。

 ”ああ、主婦とは休みがあって初めて成立する職業なのだなぁ…!”

かつてのJRのCM: 「日本を休もう」 が頭をよぎる。

 … 

 「日本人は働きすぎるんだよ。」

バブルの頃、皆は口々にそう言った。
だが、誰も専業主婦に休日を与えようとは思いつかなかったのだぞ。
どのような職種においても、最高の作業効率を引き出そうと思ったら強い動機付けが必要だということは、ちょっと考えればわかりそうなものなのに…。
”家事禁止の日”があってこそ、初めてヒトは積極的&能動的にコノ作業を楽しめるのではないか?

だから週末は、掃除もしちゃ駄目、料理もしちゃ駄目!
おかげで月曜日からの家庭内労働が、何か新鮮で、晴れ晴れと嬉しい。

 …

おお、そうすると、ユダヤ教などの厳格な安息日の規定には、長い歴史に裏打ちされた深遠なる真理が隠されていたということではないか!
やはり、神は偉大だ。
当たり前すぎて仰け反りそうだが、偉大だ。
この”大いなる意思”の解釈を巡って、世界中で紛争が起こるのだけはどうにかして欲しいものだが…。

 

 …
 
 

さて、経済問題・宗教問題へと思考を飛躍させながらも、華麗なる晩餐への夢を膨らませていた私の夫が帰ってきたのは、23時。
夕食、どーせーちゅーんじゃ!? >社会部
ではではではでは、

 まりぃ。@明日こそは、絶対、ご馳走!

■2002/01/24 (木) 801萌への耽美な痛み(御食事中の方は!!)

私ってば、貝アレルギーがあるのです。
北海道に行く度、何を食べたらよいのか悩んでしまうくらいのアレルギー。
いつも気をつけて貝類は口にしないよう心がけているのですが、今日は駄目。

  発現しました!

”戻す”は、”下す”は、もう大変…。
(おそらく、貝を扱った俎板で調理された蟹を食したためかと思われます)

  …。

”戻す”方は一度でケリがついたのですが、”下す”方にはキリがありません。
10分に一遍位は、暗い気持ちで便器とコンニチハ。
もしこれがなかったら私の排泄器官はきっと擦り切れてしまったに違いないと思うと、
TOTOウォシュレットを開発した人に深い感謝を捧げてしまいます。

さて、酷使された器官を思い、個室で”イテテ”と呟きながら、私は考えました。

 

 『ココでしたら痛いよ!』

 

痛いというより、惨めです。
耽美の欠片も無いです。 はっきりいって駄目駄目だと思います。
そんな私は心が狭いのでしょうか?

JUNEって背景に薔薇が飛び交ってますけど、あれってやっぱり痛みを暗示しているんじゃぁないんでしょうか?
少なくとも切れます。
キレぢ です。
ヒサヤダイコクドウ です。
ハァハァハァ…!
 
  (ゼィゼィ…:荒い息)

 
 

結局、太ったはずの1kgはまた元の木阿弥でしたよ。
ホメオスタシス万歳!  まりぃ。

■2002/01/23 (水) 実家帰りの甘い罠

住居購入の諸々やら何やらで、実家に帰っている私。

犬は喜び庭駆け回るし、ばぁばはここぞとばかりに買い物するし、
両親は美味しいものをたらふく食わせてくれるし、家事の手間から開放されて、
ちょっと居心地が良いので長逗留をしようかとも考え始めた矢先、
ふと体重計に乗ってみると、何と、1日で1Kg増えている!

  …。

このところ心労でやつれていたのがベスト体重に戻ったというだけなのだが、
それにして1日1キロは凄い。
1日1キロ、2日で2キロ、3時のオヤツで激太り!?

  …。

一週間もココにいたら、腰が重くて立ち上がれなくなりそうだ。
というわけで、金曜には帰ります。
TRICK2 も見なくちゃだしね。
ではでは、

まりぃ。@蜂蜜を食べ過ぎてウサギの穴に詰まった”くまのプーさん” to be

■2002/01/18 (金) マイホーム、ああマイホーム、マイホーム…

『ピカ部屋』の更新が止まっていた間には色々ありました。
(まだまだ当分止まりそうで、心苦しいったらありゃしない…)
住宅取得のための書類集めやら、金策やらに駆けずり回っていたのです。
おかげで年賀状はおろか、寒中見舞いさえ未だに出せておりません。
初詣も未だです。 去年の厄除けの札が心配そうに私のことを見下ろしています。
一体どうしてこんなことになったやら…。

  …。

もともと、寝正月だったのが敗因のような気がします。
猫が退屈の余り、
イサイズ住宅情報にハマったのです。

何やら手頃な家を見つけては、
 「ねぇねぇ、これいいよ♪」
と、喜びまくる猫。 
何故か本当に一日中、モニタの前で”夢のおうちプラン”を語り続ける猫。
貯金が幾らで、収入が幾らで、毎月の余剰分が幾らで、と、自分の財政計画を開陳してくれる猫。
猫が余りに熱心なので、私も、
 「そんなに気になるなら、その”問い合わせ”ボタン 押してみれば?」
と、何の気なしに勧めてしまったのでした。

  …

それから後は、ご想像の通り。
資料請求先の2社からは、まだ松も取れないうちから、社会生活が脅かされるんじゃないかと本気で心配する長さのファックスが届き、
即座に”ファクス受信拒否”の要請を出せば、今度は毎日、これまた夥しい量の物件情報が郵便受けからハミ出し、
それら資料も郵便ではなく担当者が毎日持参するので私は居留守を使い続け、
カラスが家路を急ぐ頃になれば、
 「アレ…、見てくださいましたか!?」
と、おっソロしく熱心な電話攻勢です。
元々モノだらけの我が家は、瞬く間に資料の山に埋もれ、床の在り処も判らぬほどになり、猫のマインドは既に

 ”家を買うんだ!”

という方向に引きずり込まれていました。
でなけゃ、どう考えても、数千万の買い物を”下見に行ったその日のうちに決める” なんて早業、出来るもんじゃありません。
何の準備もしていなかった証拠に、”手付け金と手数料を分割払いする”という前代未聞の措置をとって貰っています。
実家の両親も吃驚仰天で、最初は怒っていたくらい…。

明日は、貸し金庫から実印を引っ張り出して、その後、印鑑証明やら何やらを取りに区役所へ行きます。
大忙しじゃん、私。

 ===

さて、長い前フリを終えて、やっとこさ本論。

私達夫婦は、容れ物としての家:”house”に拘る余り、家庭の拠り所としての”home”をないがしろにしていたような気がします。
結婚して7年も経つくせに、私は夫がこれほど”家”を買いたがっていることを知らなかったし、夫は夫で私が”それだけで体調を崩す程の借金嫌い”とは知らなかった。

家を買うと決まってすぐから、私は激烈に後悔し、夜中過ぎまで続く吐き気に襲われます。
耳鳴りは大音響になってくるし、もう離婚したくなったりするし、大変な騒ぎです。

新婚当初、一目ぼれで買った冷蔵庫が、近くの電気屋で3万円も安く売られているのを見てしまったときのような、腰骨の辺りから寒気が襲い掛かってくるような罪悪感。
それが私を苛むのです。

いまは少し落ち着いて来ましたが、
 「お家を買うんだよ。 やっほー♪」
と、周りに自慢できる程、前向きになれるまでには相当時間が掛かるはず。
下手をすれば、ローン全てを払い終わるまで、私の気は晴れないのかもしれません。
素直になると喜べないのが、猫に対する負い目となります。
彼は本当にオウチが欲しくって、それは多分、私のためでもあるはずなのに…。
 
  ===

というわけで、結論。
価値観の違いが全くない夫婦など、存在するわけがありません。
ただ、その溝を埋める努力をする前に一方が突っ走れば、必ず亀裂が生じます。
それは、もう取り返しのつかない瑕になるかもしれません。

ウチの場合は、私の遠慮が敗因でした。
2人でうんと話し合ってトコトンすりあわせをし、私が借金に納得して初めて、今度の”家”は”HOME”と成り得るのです。
喜んで物件情報を読み漁る猫に、
 ”借金して買う家なんか、ホントは欲しくないんだよ!” 
と、この一言が言えていれば、これほど長々と思い悩む必要はなかったでしょう。

 ”マイホームの取得が、家庭の崩壊につながる可能性だってあるんだよ

と、今、声を大にして叫びたい私なのであります。
ではでは、

   まりぃ。@精神安定剤マンセー!

■2002/01/16 (水) 不正受験者の思い出

Ruchiセンセの1月15日の日誌に因んで、同じネタで行きます:カンニング。

 ===

教歴0年、講師一年生だったとき、一度だけ不正を見つけたことがあります。
学年末の再試、監督が私だけだった教室の中で、左手の下にそっとカンニングペーパーを忍ばせている生徒を。

   …。

Ruchi先生も書いていらした通り、学年末試験で不正が発覚した場合、当該学生のその年度の登録科目全ての単位が消えます。
(不正受験教科だけではないところがポイント!)
学費&ホームレッスン料が高いため、毎年、学業半ばにして退学していく者も数名。
水商売のバイトをしている者も多い音大生にとって、”留年”するか否かは死活問題です。
(少なくとも、親は泣きます)
 
   …

 「両手を膝の上に置きなさい。」

私は彼に命じました。 ”クシャ” と、カンペを握りつぶす音が響きます。

 「それ…、出しなさい。」

彼は全く動きません。
私は無言でテスト用紙を没収。
ココで初めてなじるような目を向けた彼に、片手を突き出して言いました。

 「聞こえないのか? よ・こ・せ!

 「…。」

まだ、彼は動こうとしません。
私は彼の答案用紙をゆっくりと裂き、それから ”ガんッ” と、派手な音を立ててゴミ箱に突っ込みました。
彼は目を見開いて、コチラを見ています。
私は彼と目を合わせたまま、言いました。

 「 …これが最後だ。 ”出せ”!

10数名いた再試者全員が私たちに注目しました。
その視線は痛いほどでした。
中には涙ぐんでいる女の子もいました。
彼はのろのろと立ち上がり、やおらカンペを開くと、両手でそれを差し出しながら頭を下げて叫びました。

 「すいませんでした!」

 「…。」

私は件の紙片を手に取り、不正を確認。
皆に向かっても謝らせ、それから再試者全員に振り返って言いました。

 「みんな、このままだとT(彼の名)は留年だ。 チャンスをやってもいいか?」

学生達は何が起こったのか解らないらしく、無言で私を見つめています。
私はサッサと教卓に行き、余剰の試験用紙を一枚取って彼に渡し、

 「10分でやれ! 8割取れてたら、お情けで合格させてやるよ♪」

と、口の端で笑ってみせたのであります。

 ===

試験終了のチャイムが鳴った後、再試者全員を集めて、

 ”不正受験が如何に深刻な問題を引き起こすか”

を説教したのは、言うまでもありません。
口止めらしい口止めもしませんでしたが教務への垂れ込みはなく、当時一年生だった当人もメデタク卒業していきました。
ばれてたらヤバかったのは私のクビの方だったんですが、皆、そこら辺は解ってて黙っててくれたのかどうか疑問。
もう時効だろうとタカをくくって、発表する次第です。
それにしても、

  「あいつ、ピカチュウだけど恐いよ!」

という、私の音大でのイメージは、ココラへんから定着したように思われます。
ではでは、

  まりぃ。@カンニングで迷惑するのは自分より周りの人だと肝に銘じて!

■2002/01/16 (水) N先生、今年度最後の授業

某大学のAzusaちゃんが構内でN先生を見かけたと報告してくれた。
(教科書としてN先生の著書を用いているので、学生は皆、N先生のことを知っている)

 「この間、研究室で見せて頂いた”10年前の写真”と全然御変わりないので、すぐに判りました♪」

  …。

Azusaちゃん、補足しておくけど、
先生は、15年前も同じ外見だったのよ。
そして、多分、10年後も同じ…。
よく撮れた御写真があるなら沢山焼き増しして数年分使い廻せばエコなんじゃないか、って、本気で思える方なのよ。
とにかく”N先生非公認ファンクラブ”では、新規会員を常時受け付けております。 近う寄れ♪

 ===

さて、演習。
私が用意した回答には、ちゃんと愛のツッコミが入った。(参照:1/14、15の日記
  「主格を基にした単語には、他にどのような例がありますか?」
(しまった! 予測可能な質問だったのに準備してないぞ! 撃沈…。)

先生は、
主格 HOMO(男・人間)から非人称主語代名詞の on(人は);
対角 HOMINE(M) から男性名詞 homme (男、人間)を作ったフランス語の例などを出して下さった。

一番嬉しかったのは、イタリア語の ladro(泥棒)が、ラテン語 LATRO、LATRONIS の呼格: LATROを基にしていると教えて頂いたことだ。
そりゃ、最も使用頻度が高いのは呼格だろうな。

  「泥棒〜ッ!!!!!」

 ===

イタリア語の parole tronche(最終音節にアクセントのある単語群)が、どのような環境で現れたのかについては、
 「-as、-atisの変化をする女性名詞は語尾切断が起こりやすかったようですが、(語尾が)消えなかった単語も沢山ありますしね…。」
とのこと。
参考文献も挙げて頂けなかったので、コイツの調査で一本書こうかと思っていた私のヤマは外れた。
落胆…。

でも授業の終わりに
 「A君、黒板 消しといて。」
と、御声が掛かったので、瞬く間に機嫌が直ったタフな私であった。
やっぱ、春休みのテーマは”過去分詞の一致について”で行こう!
ではではではでは、

   まりぃ。三歩下がって師の影を磨きかねないヲンナ


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