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”私”という名の”彼女”

 

”彼女”は私であり、”私”は彼女である。
そうかもしれないし、そうじゃないかもしれない。
 



 
2002年01月03日(木) ”彼女”の対人恐怖症



”彼女"は、対人関係で何時も悩んでいる。

先ず、自分から声をかけて友達を作るということが出来ない。
相手が嫌がる可能性を恐れるためである。


また、折角友達が出来ても、その後の付き合いが上手く行かない。

例えば、文通が殆ど出来ない。
マメに返事を返してくれる相手なんかだと、もう厄介者扱いだ。
こちらからの返事を期待されているという義務感で押しつぶされそうになるのだ。
(別に、友達としてはそれほど気にしていないのだろうけど)
だから3回のうち、2回は返事を書かない。
そうして、彼女の方から関係を断ってしまう。 明らかなる馬鹿だ。
彼女とメールのやり取りが続くのは、物凄く心の寛い人か、或いは彼女と同程度に筆不精な人のみである。

そして、私的な電話が嫌いだ。
自宅の電話は何時も留守電で、殆どの場合、掛け直しもしない。
彼女に電話が繋がるのは、夜、夫が帰宅した後のみである。
コンパの幹事などを任され、必要に駆られて自分から電話を掛ける時など、緊張で気が狂いそうになる。
無論、「もう時間が遅い」だの「今日は日が悪い」だの、何かと理由をつけて、
”どうせいつかはやらねばならぬ仕事”を先延ばしにしている。 処置ナシである。
彼女と電話のやり取りが出来るのは、仕事関係の人でなければ、素晴らしく忍耐強い人に他ならない。


外出なんか、もう大嫌いだ。
”一生、家の中に閉じこもって生活したい”と、本気で思っている。

 『外にはヒトが沢山いる。 自分以外の意識体がウジャウジャいる。』

そう考えただけで、過呼吸の発作が起きそうになるのだ。
とにかく家を出るときには、厚化粧とサングラス、或いはメガネが欠かせない。
誰かが間違って彼女の目を突いてくるかもしれないからだ。
彼女は極度の先端恐怖症でもある。




彼女は物凄く寂しがり屋なのだが、それは
”自分がこの世界にとって必要ではない人間”だと認識するのが恐いからだ。
”酸素を無駄に消費するだけの肉の塊”、
”咀嚼、嚥下、排泄を繰り返すだけのただの管”と自覚するのが嫌なのだ。
”生命とは緩慢な死に他ならない”ならば、何故さっさと自分に死が訪れてくれないのかと、天に祈るのは癪だからだ。

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さて、そんな彼女だが、躁鬱気質のおかげで意外とヒト受けは良いらしい。
外にいるときは、大抵、ハイだ。 喋り始めると止まらないし、場を盛り上げるので、宴会では重宝されている。

 「私、実は対人恐怖症なんですよ。」

割かし、頻繁にカミングアウトしている彼女だが、本気で受け止められたことは殆どない。
ある意味、哀れ。

こんな彼女にメールをしたい方は、彼女からの返事がすぐにあったとしても、最低一週間は放っといてやって欲しい。
また、返事が全然来なくても、あまり怒らないでやって欲しい。 
彼女は、自覚症状アリアリの”大・変人”なのだから。
 


 

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