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”私”という名の”彼女”

 

”彼女”は私であり、”私”は彼女である。
そうかもしれないし、そうじゃないかもしれない。
 



 
2002年01月05日(土) 抜毛癖


病気というよりは、”ビョーキ”とカタカナで書いた方が相応しいが、
彼女は自分の毛を抜くのが滅茶苦茶に好きだ。

一番、酷かったのは、中学生の時で、まゆ毛も睫毛も全部、手で抜いてしまった。
髪の毛も、余り頻繁に抜くものだから、後ろアタマに直径15センチほどのハゲが出来た。
ハゲ隠しには黒のマスカラを使っていたという情けなさ。
一体、何が楽しいんだか?

 …。

いや、彼女自身はマジで楽しいのである。

 ”らっきょのような毛根がくっついてきたら、当たり♪”
 ”先細りに抜けた時には、外れ”
 ”破れた皮がくっついてきたらば、最凶…”

なんて莫迦なことを、大真面目に、今でも! やっているのだ。

大人になって忙しくなってきたので、”抜毛"の誘惑を押さえるべく、
無駄毛は器械で脱毛してしまい、髪の毛は抜きにくいように束ねてあるが、
それでもビキニラインなんぞは、相変わらず手作業で抜いている。

たまに熱中し過ぎて風呂場に何時間も籠もり、
夫を心配させた挙句に風邪も引くという、最高スペシャルおバカである。


実は他人の毛を抜くのも異様に好きなのだが、
大抵、相手から阻止されてしまい。 残念でならないようだ。
あ〜、バカバカ…


 
 


 

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