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”私”という名の”彼女”

 

”彼女”は私であり、”私”は彼女である。
そうかもしれないし、そうじゃないかもしれない。
 



 
2002年01月07日(月) 如何にして、彼女は精神科を厭い、ピカチュウを愛するようになったか?



何故、自分が
  『”普通”ではない』
と、大いに自覚している彼女が精神科に通っていないのか?
(あら、吃驚♪)

それは、両親・兄弟が医者であるという安心感に加えて、
心理カウンセラーという職業への、凄まじい不信感があるからだ。
 『ヤブにあたったりしたら、金と暇と口が損だ。』
と、本気で思っている。

しかし、腕の良い心療内科に診てもらうことはやぶさかではない。
つい最近も、父親に紹介を要請。
だが、

 「止めとけ、医者の方が先に狂うぞ。」

と、大真面目で言われた。 残念だ。
彼女の話を最初から最後まで聞く程、根性のある医者はいないということか?

 「家族構成から何から、今まで何をしてきて、どう思ってきたかを、根掘り葉掘り、全部訊かれるんだぞ?」

父は続けた。 
うーん、それはシンドイ。

彼女は、半端ではない記憶量の持ち主だ。
とても一日では、過去を語りきれない。 
最後まで語り終わる頃には、はっきりきっぱり、医者か彼女かどちらかが餓死していることだろう。
いや、乾き死にでミイラ化するのが早いか?
それでも根性で語っていたらゾンビだ。


毎日、一話づつ語っていって、千日語り続けるか?

おお、シェラザードだ! 
それ、結構、いいかも?
でも、診療費が勿体無いので実行はしない。 彼女は倹約主婦でもある。

  ===


そんな彼女だが、生涯でたった一度だけ、心理カウンセラーというものに相談を持ちかけたことがある。
大学一年のとき、学内に ”無料の!” 相談室があると知ったときだ。

  『タダなら、話を聞いてやってもいいかな?』

彼女は、気軽に足を向けた。
大体、入学直後のキャンプでやらされた心理テストの診断結果を知るには、その相談室へ行くことが必須条件だったのだ。
”異常”を自覚している彼女が受けた、生まれて初めての心理テスト。
一体、どんな分析結果が待ち構えているのだろう?

  …。

 「おかしいねぇ。」

カウンセラーは、診断シートを見ながら呟いた。

『ああ、どんな風に”奇しい”の?』 
彼女の胸は自然と高鳴る。


 「これ、変だよ。 だって、全ての結果が平均値になってるもん。」


カウンセラーの差し出したカルテを見て、彼女自身も ギョッ とした。
精神的偏りが全くない!? 全てのグラフの真ん中に自分の診断結果が来ている。
諦めが早いとか、しつこいとか、そういう性格的特徴が一切ないというのだ。

 「作為が入っているわね。」

カウンセラーは、すっぱり切り捨てる。

 「これから毎週、通いなさい。 貴女、何か、面白いから。」


   …。





  ”お前なんか、嫌いだ。”



彼女はその後、二度とそのカウンセラーにかかることはなかった。
(尤も、その某女史からは、未だ、熱烈なラブコールを送られてはいるのだが)

アメリカで資格を取ってきたバリバリの心理カウンセラー。
多分、彼女を題材にして、レポートでも書きたかったのだろう。
でも最初の分析からして、きっぱりと間違っている。
彼女は決して、作為的に心理テストを受けたのではない。
全ての設問に正直に答えていったら、
両極端な二重性格の反映された診断結果が、たまたま平均値と重なったというだけなのだ。
それが見抜けなかったんだから、奴はヤブだ。
救いようがない。
額に入れて部屋に飾った PhDが泣いてるぜ。
(大体、どうして MDじゃないんだよ!? ムカつく!)


  …。

というわけで、彼女は心理カウンセラーが嫌いだ。
南関東周辺でオススメの心療内科に心当たりのある方は、まりぃ。までメールを下さい。
”彼女”も喜びますので。
ではでは、

 


 

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