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”私”という名の”彼女”

”彼女”は私であり、”私”は彼女である。
そうかもしれないし、そうじゃないかもしれない。


2003年08月19日(火) メイクで作る自我境界



   一時期、 ”酒を飲まないと人間としてやっていけない: 仕事ができない” (← 充分、廃人だってば… )というフザケタ状態にまで落ち込んだ彼女であるが、愛車: 旧型日産マーチと Honda Lead 90 のおかげで見事! 断酒に成功した。
(飲酒運転の罰金のおかげだ。 ありがとう >立法府)


   そして現在、”社会人としての彼女”に不可欠なのが 何・故・か ”化粧”なのである。

   どうせ一日中、外に出ないのだし、アレルギー対策で家中の窓という窓には紫外線カットフィルムが貼り付けてあるのだから、彼女に化粧の必要なんてないはずだ。 それなのに、いざ、原稿を書こう、仕事をしよう、という段になると、化粧なしにはどうにもならない。 試しに一昨日、昨日とノーメイクでいたら、ネットサーフィンしては居眠りし、ネットサーフィンしては昼寝し、で、ちっとも仕事にならなかった。 在宅仕事の人ってみんなこんなんだろうか? とにかく彼女は”人間”やってくために、毎日、きちっと髪を結わえ、ちゃんと化粧をする。 

   顔を洗い、化粧水で肌を引き締め、下地を作り、ファンデをのせ、口紅を引き、眉を描き、アイシャドウは3色グラデで、アイラインと目張り!

   所要時間30分。

 …

   誰に見せるわけでもないのに何故ココまでやらんといかんのか? 時間と資源(この場合、化粧品)の無駄じゃないのか? 毎日、やってて嫌になるのだが、化粧なしだと社会生活に適応できないのだから、仕方がない。

   化粧してないときは、電話に出られない、玄関のピンポンに対応できない、携帯の呼び出し音に無反応。 聴力が物理的に落ちているのか、単に無気力なのか? メールが開けない、当然、郵便受けも見ない、寝てばかりいる、仕事部屋に入れない、家事もしない、人間的におかしい。 彼女は何をするわけでもなく、他人との接触を極端に避ける。

   だから多分これは ”変身” なのだ。 ”メイクアップ!”と叫んで変身したセーラー戦士のように、ネイティブアメリカンが戦いの化粧をしたように、無為・無気力・怠惰な”彼女”が  ”社会人 A” としてのアイデンティティーを確立するのに、コレは必要な儀式なのだ。

 …

   彼女は今日も化粧をした。 銀行に行った、買い物にも行った。 電話に出た、明日の仕事のアポをとった。 これから夕飯を作る。 おそらく、原稿も書くんだろう。

   社会が認めているのは、鏡の中のきちっとした ”Aさん”。
ぼさぼさ頭で鼻の頭にアブラが浮いてる ”彼女” のことは、誰も知らない。 知らなくていい。 本人だって見るの嫌だし、見たっていいこたないからね。 


   身だしなみを整えよう、人に不快に思われない程度に。 自分で自分が不快にならないくらいに綺麗になろう。 
それが、彼女の社会復帰の第一歩なのである。


   まりぃ。


リリカル鬱日記:『まりりん32』@Pika del giorno d'altri tempi

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