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”私”という名の”彼女”

 

”彼女”は私であり、”私”は彼女である。
そうかもしれないし、そうじゃないかもしれない。
 



 
2002年01月24日(木) 怖い風呂場の話(デジカメで写そう♪ 登別心霊オフ2)


(こちらから御読み下さい。)


夕食の後、女子部屋に全員が集まって寛いでいるとき、風呂の話題が出ました。
女風呂に何故か付属している一方通行の覗き窓から、ぱんだひゃんタッカー氏のオシリを見たとか、全裸とか♪
きゃあ、わぁ! 盛り上がって騒いでいると、タッカー氏が真顔で言います。


   「あそこ、何となく変なんですよね。」


部長北の侍氏も、大きく頷きながら、それに同意。
風呂に降りていく階段、特に男子風呂付属のプールの辺りに、”何かいる”気配がするとのことでした。


そこで、ゆうみん組合長が、霊の話を始めます。


組合長の御祖父さんは、写真屋でした。
そこにある人から持ち込まれた、海の写真。
波間から無数の手が、こちらへ向かって生えていたのだそうです。
勿論、その写真は焼かず、ネガも加工して客に渡したとのこと。
職人の良心ですね。
もしそのままの写真を渡したとしたら、お客さんはショックで気が弱くなって、”引っ張られる”確率が上がります。


組合長の御宅はどうやら霊能一家のようで、御主人や御嬢さんにまで霊を視る力が備わっているのだそうです。
そこで手だけの幽霊の話も出ました。
冷蔵庫に”手”が入っていたので、『ああ、しょうがないなぁ。』と、放っておいたら、そこを開けた御嬢さんが

 「おかあさん、あの”手” なぁに?」

と、訊いてきたとか。
何やら生活に支障のある霊感の強さで、御気の毒としか言いようがありません。


私も霊感が強かった頃の話をしました。
”手だけ”だったのか判りませんが、高校の頃、友達と乗ったバスの中で視た霊のこと。
楽しくお喋りしていた時、ふと見た彼女の肩に”誰かの手”が載っているのを発見。 私は気色ばんだのです。
全然力の入ってない手、やる気のなさそうな手、見覚えのない手、でも、とにかく男性の手。

 『おのれ、痴漢!』

すぐさま、そいつを罵倒しようと、物凄い形相で後ろを振り向きました。
しかし、そこには誰もいません。

”そいつ”が座席の下に隠れたのかと思い、立ち上がって後席の足元を調べに行きましたが、誰もいません。
我々の後ろに座っている人は皆無。
それどころか、乗客は我々2人を除き、他に誰もいなかったのです。

運転手はハンドルを握っています。
肩に載った”手”を視たときから、座席全てを調べ終わるまで、バスは一度も停車していません。
友人は不思議そうな顔で私に尋ねました。

 「ねぇ、まりちゃん、さっきから何してるの?」

私は頭がこんがらがってしまって、彼女に尋ね返します。

 「ねぇ、今、誰かが肩、触ってた?」

 「肩? まりちゃんの?」

彼女は何も視ず、何も感じていなかったのだそうです。
未だにあの”手”が何だったのか、さっぱりわからない私。
でもあれはただ、”寂しがり屋”が女子高生にチョッカイかけたかっただけかもしれませんね。
全く悪意は感じなかったし、彼女や私に霊障があったとかいうオチもないので。


霊障どころか、霊に護られたと感じることさえあります。
奇跡の交通事故体験です。

17歳の夏、私は、学校へと急いでいました。
補習の呼び出しを食らっていたのです。
大通りの向こう側では、私の乗るバスが、停留所で客を拾っていました。
通勤ラッシュの時間で、乗降客は沢山います。 バスは中々発車しそうにありません。
歩行者信号はまだ赤でした。
私は、じたばたと焦りながら、横断歩道を遮る車道を睨みます。

 「早く赤になれ、早く赤になれ…」
ブツブツと唱えながら、足踏みを続ける私。
バスはまだいます。 急げば間に合いそうです。
だから車の信号が赤に変わった途端、私は周りの確認もせず、猛ダッシュをかけてしまったのでした。


 「危ない!」


向こう側の歩道で、知らないオジサンが叫びました。
瞬間、腰骨の側面に鈍い衝撃を受け、私の足は宙に浮きます。
まず空が見えました。
次に、アスファルトの路面が見えました。
死の瞬間はスローモーションで見えるというけれど、その時、確かに私の目は、超高速度カメラに変わっていたのです。
顔面から落ちたら、即死か大怪我をすると思いました。
だから、持っていた学生カバンを道路に叩きつけました。
柔道の経験もない私に、何故、そんなことが出来たのかは謎です。 火事場の馬鹿力?
私の身体は回転し、着地しても尚、転がりました。
うつぶせに落ち着いたときには、スカートがまくれ、頭に被さっていました。 恥ずかしい!

 「大丈夫か!?」

男性の声が上から聞こえてきました。
周りに野次馬が集まっている気配がします。

 『そうだ! こうしてはいられない!!』
私は、ガバ! と起き上がり、撥ねられたおかげで近づいたバスへと駆け寄りました。
しかし、非情なバスは、私を置いて走り去ってしまいます。

 「おーい! 大丈夫かぁ?」

後ろから、野次馬の声が追いかけてきました。
私のパンツをたっぷり1分は見たであろう、男性の集団が…。
というわけで、羞恥に駆られたヲトメは、その場から走り去ったのです。
(馬鹿… ↑ )


赤信号に焦って猛スピードで突っ込んできた車に撥ねられ、数メートル吹っ飛ばされたというのに、私は無傷でした。
その時、受身に使った革カバンは縫い目が解けてボロボロになっていました。
着地のとき擦れた革靴も、やはり縫い目が解けて使い物にならなくなりました。
同じような事故にあった学生に訊いたところ、彼女は一週間意識が戻らず、生死の境を彷徨ったとのコトです。

そして、この事故以来、私と霊との接触は殆どなくなってしまいました。
(例外: イタリアの幽霊)
オカルトに詳しい友人によると、私を護っていた守護霊がここで交代したとのことです。
こう教えてくれた彼女は”引っ張られて”しまったらしく、現在、この世にはいないのですが。


組合長は、コンスタントに霊を視ることが出来るようです。
情緒不安定にならないと彼らとコンタクトを取れない私も、この時、既に興奮状態でした。
タッカー氏は、”出る”というので有名な心霊スポットに、デジカメを持っていったときの話をしました。
霊媒体質のmaimaiさんは、瞬きもせず、それに聞き入っていました。

 ===

さてここまで読んで御気付きの方もおられるでしょうが、我々のしていたことは正に ”百物語”でありました。
霊感の強い人間が集まって、山の中で怪談話をするなんて、一体何を考えていたんだか!
我々は、自らの手で、霊を呼び寄せていたのです。
 




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